重要なのはスケールの調理法
今回のレシピは、1645コードをブルージィに弾いたりジャジィに弾いたりロックに弾いたり、さらにハモリを入れたりコードフォームを活用したりと「9つのレシピ」で1645コードを調理していきます。
「スケールを弾いてるのに曲に合わない…」「いつも同じ雰囲気のアドリブになる…」という方はぜひこのレシピを実践してみて下さい!
このアドリブを身に付けると
曲とコードに合わせて弾ける
「スケールを弾いても曲に合わない」「曲を引き立てるアドリブを弾きたい」というギタリストはとても多いですよね。曲を無視して弾きまくるアドリブは聞いていても残念です。
やはり「ソロありき」ではなく「曲ありき」というのが重要です。コード進行に合わせたアドリブを身に付けることで、曲の雰囲気にマッチした演奏ができるようになります。
曲の色を変えられる
ポップな1645コード進行を、ブルージィにしたりジャジィにしたりロックにしたり、さらにハーモニーを入れて豪華にしたり4つの音だけで透明感を出したりと、曲の色を変化させることができます。
その時の気分で曲の雰囲気を自在にコントロールできるのはある種の魔法を使っているような感覚でとても快感です。
3つのスケールをマスター
今回のアドリブ方法は、メジャースケールを中心に効果的なアドリブ方法を解説し、さらに色んな角度からアドリブができるようにマイナーペンタとディミニッシュスケールも取り込んでいきます。
3つのスケールを使うことでフレージングの引き出しが一気に増えます。理論は最小限で分かりやすく解説しているので理論が苦手な方でも問題ありません。
有名だから応用が効く
「Stand by me」に代表される1645コード進行があまりにも有名で世界中に浸透しているため、このコード進行でアドリブが出来るようになると「ちょっとセッションでもしようか?」と、セッションがとてもとても身近になります。
その身近さはブルースセッションと近いものがあります。1645とはそのくらい誰でも弾けるコード進行なんです。
これが9つのレシピ
<レシピ1>
透明感のある4つの音
コードトーンとメジャー7thを使った透明感のあるアドリブ方法。メジャースケールから3音引いた4つの音だけで構成されているからこそ独特な雰囲気のフレージングができます。
山脇もよく使うフレーズの1つ!
<レシピ2>
ブルージィな1度融合
1度をトップノートにしたピアノブギー的なフレージングでお洒落でブルージィな雰囲気を作るアドリブ方法。
1645コードだけではなくブルースでも使えます。ペダルノートとしても弾く事ができるのでとても実践的です。
<レシピ3>
お洒落なミニスウィープ
各コードで使えるお洒落なスウィープポイントを解説。メジャー7thを強調したスウィープで一気にジャジィな雰囲気に!
3弦だけのミニスウィープですので初心者の方にもオススメ。スウィープはフレーズのレベルが上がるので必見!
<レシピ4>
コードフォーム活用フレーズ
コードフォームを利用したアドリブ方法。指弾きとピック弾きでフレーズを作ります。
アドリブのフレージングに困った時など、お手軽に使えるテクニック。コードトーンの音ですので安定感も抜群でどんなコードでも応用可能!
<レシピ5>
一人フレーズハモリその1
ハモリの定番、3度関係でハモってフレーズを作るアドリブ方法。シンプルなフレーズでも3度のハーモニーを入れたとたんドラマチックになるのでオススメ!コード感もバツグンなのでバッキングにも即使えます。
<レシピ6>
一人フレーズハモリその2
レシピ5で3度関係のハモリをマスターしたら次は6度関係のハモリです。3度ハモリより音の厚みが出てキレイな響きになります。
その響きをさらに引き立てるビブラート方法も解説。ピックと指を使うことで色んな弾き方が可能です。
<レシピ7>
力技のマイナーペンタ
ポップな1645コードを一気にブルージィに仕上げるアドリブ方法。本来はマッチしないはずのマイナーペンタをブルージィにマッチさせる秘訣を解説します。
なぜ力技なのか?はとても重要なポイントですので必見です。
<レシピ8>
ロックな縦ペンタ
1645コードの中で唯一のマイナーコード「F#m」をロックに攻めるアドリブ方法。スケールを縦に捉えることで王道なロックフレーズがとても作りやすくなります。
すでに知っているマイナーペンタフレーズをハメ込むのも楽しいです!
<レシピ9>
ジャジィなディミニッシュ
1645コードのドミナント7th「E7」をジャジィに攻めるアドリブ方法。代理コードを想定したディミニッシュスケールを使うことで、メジャースケールでは絶対に出せないスリリングでジャジィなエッセンスを注入します。