コードのレシピは、理論を知ってお洒落にアレンジするための教材です。コードの中身を分かった上でアレンジするのが最大のポイント。上巻・中巻・下巻の3つに分かれていて、上巻は「コード理論・ボイシングアレンジ」、中巻は「テンションコードアレンジ」、下巻は「オブリガートアレンジ」です。
テンションを入れると
こんな雰囲気に
ジャズの教材ではありません
コードのレシピはジャズの教材ではありません。テンションコードを使ってポップな曲をお洒落にアレンジするための教材です。例えばスタンドバイミーや、ワムのラストクリスマス。AKB48のヘビーローテーションなど。こういう曲の一部をサラッとテンションにアレンジするためのレシピです。
「テンションコード入門編」な内容ですので、ジャズはちょっと…という方もご安心ください。
数年前まで拒絶反応
・テンションと聞いただけで眉間にしわが寄る
・9thや13がth付いてるともうチンプンカンプン
という方はとても多いと思います。この教材を制作する時にお願いしたアンケートでも断トツで多かった意見です。たしかにテンションコードは数字がたくさん付いていて見た目もややこしいですよね。
実は数年前の僕もテンションは本当に苦手でした。C△7(9.13)とか見た瞬間「これなに!?なんかヤダ!」と拒否反応を起こしてテンションを無視して弾いてたくらいです。
でも「さすがにこれじゃいかん」と理論を踏まえて勉強を始めると、「なんだ、そういう事なのか」と中身がどんどん理解できるようになったんです。テンションは中身が分かると急に親近感が出てくるので、拒絶反応もすっかりなくなりました。
実はテンションって楽しい
ここからは本当に「楽しい」の一言でした。
C△7(9.13)という難しそうなコードもちゃんと理解できるのでスッキリ弾けますし、バンドでもテンションの曲をアレンジすることもできました。確実に演奏の幅が広がりコードを弾くのがとても楽しくなりました。
中巻にはそんな僕の知識がすべて入ってるので、ぜひマスターしていつも弾いてるコードをサラッとテンションにアレンジするその快感を味わって下さい。(これはホント楽しい)
テンションコードが弾けると…
<コードに自信が付く>
テンションコードやadd系、6thコードが分かるとコードに対してどんどん自信が付いていきます。
数年前に僕自身も経験したことなんですけど、感覚としてはスケールを覚えてアドリブができるようになった!という感覚にかなり近いです。
<お洒落にアレンジ>
いつも同じコードばかり弾いてるあの曲を「今日は少〜しだけお洒落に…」「今日は思い切ってジャジィに…」といろんなアレンジで楽しむことができます。
CDに合わすのも良いですし、弾き語りやバンドで活用するのも楽しいですね。
<耳コピ・作曲に繋がる>
テンションコードを弾くと9th・11th・13th、それぞれの特徴が耳に馴染むので、「今のコードは9thが入ってるな」と耳コピの精度がバツグンに上がります。
また、テンションを使ったコード展開やメロディラインなど、作曲の幅もとても広がります。
77のフォームと
分かりやすい理論
テンションコードを全部で77パターン解説しています。もちろんすべてダイアグラム付き。コードフォームだけではなくアレンジに必要な理論も分かりやすく解説しています。例えば・・・
・なぜアボイドは使ってはいけないの?
・C6とC13って何が違うの?
・C9とCadd9は何が違うの?
・sus4の考え方と使える場所は?
・トライトーンって他で使ってもいいの?
・コード構成音の中で優先する音は?
などなど。すべてのKeyに対応できるようにメジャー・マイナーを合わせた24種類のダイアトニックコード表もセット!
7種類のテンションコード
C△7のテンションとコードフォーム9通りを解説。C△7は曲の最重要コードなので、イントロやエンディングでテンションを使って印象を変えることができます。
1音しか離れていないハーモニーで透明感のあるテンションコードも!
Dm7のテンションとコードフォーム9通りを解説。少し特殊なDm7のアボイドノートも「あ、そういう事なんだ!」とスッキリ理解できます。
ポイントはト◯イ◯ー◯です。上巻との組み合わせで理解力が一気にアップ!
Em7のテンションとコードフォーム3通りを解説。Em7は使えるテンションが少ないのであまり大胆にアレンジする事ができません。
そこにはスケールに密接した事情があるんです。
F△7のテンションとコードフォーム13通りを解説。F△7はすべての音がテンションで使えるため、アレンジには持って来いです。
ちょっとお洒落なものからジャジィなものまで雰囲気をコントロールできます。
G7のテンションとコードフォーム9通りを解説。9thや13thを加えたコードなど、ファンクで多様されるコードがこれ!セッションでもファンキーなアレンジが可能です。
重要なドミナントなのでテンションの知識は必須です。
Am7のテンションとコードフォーム9通りを解説。Am7は曲にとって中心的なコードなので、テンションを付けることで哀愁感や透明感を出して曲の雰囲気をアレンジすることができます。
僕は頻繁にAm7(9)を使います。
Bm7(♭5)のテンションとコードフォーム2通りを解説。ダイアトニックコードの中でもあまり使われないコードですけど、いざという時にテンションを入れるとインパクト大です。
アレンジに欠かせない
6th・add・sus
C6やC69と言った6th系コードを解説。ボサノヴァ風のアレンジやほっこりした雰囲気を出したい時、さらに曲のエンディングでも重宝されるとても使えるコードです。
6thと13thは同じ音ですけどC6とC13の中身は全く違うんですよね。その理由もしっかり解説!
3和音に音を追加するadd9・add11を解説。広がりを出したい時に使えるコードアレンジです。さらにテンションを追加する時の「あるルール」も解説。
C9とCadd9は何が違うの?というコード表記に対してのモヤモヤもスッキリ解決します。
コード譜でよく出てくるsus4コードを解説。コード展開をじらして曲を盛り上げる効果があるのでいろんな曲で使われています。アレンジには必要不可欠なコードです。
「音を追加する」のではなく「変化させる」という考え方もポイントです。
実際にアレンジしてみる
・C ⇒ Am ⇒ Dm ⇒ G
・C ⇒ Em ⇒ F ⇒ G
・F ⇒ Em ⇒ Dm ⇒ G
シンプルなコード進行をテンションアレンジします。中でもトップノートを固定させるテンションアレンジはとても実践的でいろんな場面で使えます。
テンションは1音でも入るとコードの雰囲気がガラッと変わるので、いろんなパターンに挑戦してみましょう!
ここもポイント
<ダイアグラムが見やすい>
今回は動画にダイアグラムを埋め込むスタイルにしました。プリントアウトしなくても動画だけで効率的に進めることができるのでレッスンの利便性がグッと上がっています。
<アコギでもOK>
今回のレシピはコードを解説した内容ですのでアコースティックギターにもピッタリです。エレキ特有のチョーキングやハイポジフレーズは出てきませんのでご安心下さい!